住宅設備の寿命を把握していますか?
不動産投資をしていく中で、「住宅設備の故障の修理・交換の費用ってこんなにかかるの!?」とビックリされた方も多いのではないでしょうか?
住宅設備の故障は、なんの前触れもなく起こることが多いため、突然の故障にも対応できるよう事前に準備しておくことが大事です。
今回は、故障トラブルが多い設備を3つピックアップして、おおよその寿命について紹介していきます。
エアコン
昨今の日本における夏の猛暑と極寒の冬を乗り越えるためには、エアコンが欠かせません。
賃貸マンションやアパートにも設置が当たり前になっているエアコンは、入居者が一番気にする部分と言っても過言ではない重要な設備です。
しかし残念ながら、室内設備の中では故障が多い設備の一つでもあります。
エアコンの価格はおおよそ5万~15万と物によって値段にだいぶ差がありますが、寿命は10年前後と言われています。
購入から10年未満であれば部品交換だけで故障に対応できるケースもありますが、10年以上を超えた場合は部品の供給がない事が多いため、本体ごと交換しないといけない場合が多いです。
給湯器
お風呂や炊事などお湯を使用するときに必要な給湯器は、エアコンと同じく生活をおくる上で欠かせない設備のひとつ。
そして、給湯器もエアコンに次いで故障リスクが高い住宅設備となっています。
一般的に給湯器の寿命は10年~15年程度と言われており、給湯器のおもな故障の原因は経年劣化による部品の摩耗や、基盤の故障などです。
給湯器の故障内容によって修理費用は大きく変わってきますが、本体交換の場合はおおよそ10万円~30万円ほどが相場となっています。
給湯器が屋外に設置されている場合だと、ホコリやゴミが溜まって故障してしまう可能性が高くなるほか、冬季は給湯配管や給水元栓が凍結してしまって破損してしまう可能性があるので注意しましょう。
温水洗浄便座
昔と違い、今では設置されているのが当たり前と言っても過言ではない温水洗浄便座(ウォシュレット)も、故障が多い設備です。
温水洗浄便座の寿命は使い方によって変わりますが、平均的に7~10年程度です。
故障内容としては作動しない、温水が出ない、ノズルが出ない、水漏れが起こるなどが挙げられます。
故障のおもな原因は、経年劣化による部品の摩耗やパッキンの劣化、汚れが溜まっていることがほとんどです。
これもエアコンと同様、最初は部品交換だけで対応する事ができるケースが多いですが、年数が経過するにつれて、本体交換でしか対応できなくなってしまいます。
まとめ
毎日使うことが多い住宅設備はどうしても損耗が激しく、部品が劣化したり寿命が短くなったりする可能性があります。
突然の故障によるトラブルを防ぐためには、定期的なメンテナンスが必要です。
ただし、お部屋を貸し出ししている場合は、定期メンテナンスをすることが難しいケースがほとんどでしょう。
設備故障によるトラブルを避けるためには、おおよその設備寿命を頭に入れておき、何かあった時にすぐに対応できる準備をしておくことが大切です。
室内設備の有無で入居者が決まるスピードなども変わってくるため、設備寿命が近づいてきたら、壊れる前に交換しておくとスムーズに入居が決まる可能性もあります。
このコラムを書いている人
柏井 優輝
東京都出身 2015年新卒入社 FGHフットサル部キャプテン 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/管理業務主任者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
関連する記事