渋谷駅へ直通でいけるエリアが注目されているワケ
“渋谷駅”といえば、いわずと知れたビッグターミナルです。
駅周辺は現在も開発中で、「いつまで工事をやってるの?」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
今日はそんな渋谷駅・・・ではなく、渋谷直通エリアが注目されている理由のお話です。
「渋谷」100年に一度の大開発
今も続く渋谷再開発は、東急グループを中心に手掛けられており、以前の渋谷と比べものにならない程の変貌を遂げつつあります。
2012年の「渋谷ヒカリエ」の開業を皮きりに、大型施設の建設が始まりました。
渋谷区が発表した9つのプロジェクトは、そのほとんどが竣工済みで、完成に近づいてきています。
①渋谷ヒカリエ 2012年4月開業済
②渋谷キャスト 2017年4月開業済
③渋谷ストリーム 2018年9月開業済
④渋谷ブリッジ 2018年9月開業済
⑤渋谷ソラスタ 2019年5月開業済
⑥渋谷フクラス 2019年11月開業済
⑦渋谷スクランブルスクエア 2019年11月東棟開業済 2027年度中央棟西棟開業予定
⑧渋谷駅桜丘口地区 2023年度竣工予定
⑨渋谷二丁目17地区 2024年度竣工・開業予定
そして各施設のオフィスフロアをひとつの企業が一括借り上げをしているニュースも多くありました。
【渋谷ストリーム】
14階~35階がオフィスフロアになり、全フロアをグーグルの日本法人「グーグル合同会社」が借り上げています。
※2019年に六本木ヒルズ森タワーから本社を移転した。
【Abema Towers】(9つのプロジェクトにありませんが)
4階~16階がオフィスフロアになり、「サイバーエージェント」が借り上げています。
【渋谷フクラス】
9階~16階がオフィスエリアになり、インターネットインフラ事業を展開する「GMOインターネットグループの第二本社」が借り上げています。
「渋谷スクランブルスクエア(東棟)」2019年11月~
先日、取り引き先へ伺うため、初めて『渋谷スクランブルスクエア』に入りましたが、綺麗さや大きさはもちろんの事、商業施設の多さ、オフィスフロアのセキュリティの徹底ぶりに、驚かされました。
受付フロアで入館手続きをして、フラッパーゲートを通り、目的のフロアへ向かいます。
小さな受付を通り、シェアワーキングスペース内にある螺旋階段をおりて、また受付を通る、さながら冒険をしているかのような感覚でした。
また、『渋谷スクランブルスクエア』には、多くの企業がワンフロアで働くことのできる広大なシェアワーキングスペースがあることでも注目されています。
多種多様な企業が同じフロアで働くことによって、様々なコミュニケーションが生まれる可能性があるのではないでしょうか。
オフィスシェアリングは、未来の働き方なのかもしれませんね。
渋谷駅へ直通でいけるエリアの賃貸需要
ご存知の通り、渋谷には多くの企業が集まっています。
今後も減少するということはないでしょうから、賃貸需要は必然的に『渋谷へのアクセスのよさ』が重要になってくるでしょう。
ここで注目すべきは、渋谷駅まで電車で10分、乗り換えナシで直通で行くことのできるエリアです。
乗車時間10分以内という距離感は、そんなに離れてなさそうだから、賃料差はそんなに離れていないのではないか?と思われがちです。
渋谷駅へ直通で行ける駅で、ワンルームマンションの平均賃料を検索(山手線以外、1R・1K)してみると・・・
【渋谷駅:14万前後】
■京王井の頭線
駒場東大前 8.91万円(渋谷まで/2分)
池ノ上 8.60万円(渋谷まで/4分)
下北沢 8.37万円(渋谷まで/6分)
新代田 7.75万円(渋谷まで/7分)
東松原 7.43万円(渋谷まで/8分)
明大前 7.65万円(渋谷まで/10分)
■東急田園都市線
池尻大橋 10.44万円(渋谷まで/2分)
三軒茶屋 9.19万円(渋谷まで/4分)
駒沢大学 8.65万円(渋谷まで/6分)
桜新町 9.12万円(渋谷まで/8分)
■東急東横線
中目黒 12.56万円(渋谷まで/3分)
祐天寺 10.20万円(渋谷まで/6分)
学芸大学 10.20万円(渋谷まで/7分)
都立大学 9.79万円(渋谷まで/10分)
※検索概要:マンション・20~25㎡・徒歩10分まで・築10年まで
渋谷から一駅離れるだけで賃料相場は大きく変わりますが、どの駅も住み心地は申し分ありません。
また、各線の人気ランキングで、上位にランクインしてる駅が大半です。
直通エリアには元々需要の高いエリアも多いですが、穴場となっているエリアもあります。
今後渋谷へのアクセスの需要が高まれば、今は穴場となっているエリアも賃貸需要は増えてくるのが想像できます。
渋谷周辺の資産価値も期待できる?
渋谷の地価公示は年々上昇しており、周辺エリアも全く目が離せない状態です。
渋谷駅のオフィスビルが増える事で、企業が増え、周辺エリアの賃貸需要は今後も期待できるのではないかと思っています。
今後さらに渋谷駅や沿線沿いの動向は気にしておくべきエリアです。
このような情報を発信してくれる人が身近でつながる事が出来れば、見えずらい将来性も鮮明になるのかもしれませんね。
投資効率と出口戦略が両立出来れば、間違いのない資産運用が出来るのではないでしょうか。
このコラムを書いている人
渡邉 幸也
1990年 秋田県鹿角市生まれ 東京都日野市育ち 2013年 株式会社FGH入社。不動産業界歴10年のノウハウを生かし収益不動産のプロフェッショナルとして、数多くの不動産を仲介する。 現在は、投資用不動産の売却・販売など幅広く担当している。 保有資格:宅地建物取引士