2025年は家賃上昇で収入を増やすチャンス?

公開日2025/04/08
更新日2025/04/08

2025年は 家賃上昇で 収入を増やすチャンス?
賃貸物件を所有するオーナーにとって、月額賃料というのは一番わかりやすい収入源と言えます。
世相を見ても賃料上昇の機運にあり、更新のタイミングで賃料を2~3千円増額するなど、入居者募集のタイミングで賃料を今までよりも上げて募集されるようになりました。
収入が増えてギリギリの予算でやり繰りしているオーナー様にとっては、好機到来と思っている方もいるかもしれません。
しかし本当にそうでしょうか。賃料上昇の背景にある原因を見ていくと今の世相だからこそ、収支をしっかり見ていく必要があります。

成約賃料の動向

2025年3月3日の「全国賃貸住宅新聞」に『成約賃料、4割で「増加」【繁忙期速報2025】』という見出しがありました。334社に単身者向け物件の成約賃料の動向を調査したところ、50.9%で「変わらない」・40.7%で「増加」「大幅に増加」という結果に。ちなみにファミリー向け物件も40.2%で「増加」「大幅に増加」という結果になっています。

今も上昇する合板価格

一方、2025年3月10日の「日経新聞」では国産合板の2か月連続値上がりの見出しが掲載されていました。
詳しく見てみると、住宅の下地材として壁や屋根によく使用される厚さ12㎜の針葉樹合板が、ほんの3年前まで1,400円程であったのにもかかわらず、3月上旬に1,700円に上がったという内容でした(問屋卸売価格)。
ちなみに合板1枚の大きさはたたみ一畳と同じぐらいの大きさなので、壁や屋根、住宅によっては床の下地材にも使うとなると何十枚も使用することになります。
スギ・ヒノキ・カラマツの丸太の不足感以外にも、合板の製造に使う接着剤価格の上昇、輸送コストなど複数の要因が積みあがった結果、価格上昇の原因に繋がっているようです。

経年劣化の存在

建築材料の価格上昇=新築件数の減少というイメージがありますが、既存物件においても修繕という形で価格上昇の影響を受けます。また賃貸物件につきものの設備関係(エアコン・給湯器など)も上がっています。経年劣化による住居の傷みは基本的にオーナーの負担になるため、直接的な影響を受けやすいのです。
余談ですが、今年に入り道路陥没のニュースを何度も目にします。
普段は「物は劣化する」という事を意識しません。ある日突然その現実を突きつけられるものです。

収支を見ましょう

あたりまえのことですが、一番大事なことは収入と支出の双方の動きを意識することです。
賃料上昇をした分は、いざという時の支出のため内部留保しておきましょう。
もしも収支バランスが合わなければ、早期売却も自分を守る手段です。
不動産も現金も自分の資産であるということを意識しましょう。

こちらも人気です
URBAN FORCE(アーバンフォース)は、入居率97.6%(2024年9月)を誇る賃貸管理会社です。 管理手数料は月額330円~2,200円。費用対効果に優れた管理会社をお探しなら、アーバンフォースにお任せください。
>>
賃貸管理ならURBAN FORCE(アーバンフォース)



オーナー様の満足度を最大化

このコラムを書いている人

相馬將志

相馬將志

千葉県出身 お風呂での鼻歌がいつの間にか熱唱にギアチェンします。 保有資格:宅地建物取引士/管理業務主任者/賃貸不動産経営管理士/マンション管理士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/簿記2級

関連する記事