マンションの価値が上昇を続けている理由

「不動産価格指数」からみるマンションの価格推移
マンションの価格推移は、国土交通省が発表する「不動産価格指数」で確認できます。
不動産価格指数とは、2010年の不動産の価格を100として、それを基準にして相対的な価格変化を数値にしたものです。下のグラフより、緑色で示されているマンションの価格は2025年2月時点で211.8となっており、そのほかの住宅地、戸建住宅などと比べてもマンションの高騰は顕著です。
※本グラフは、国土交通省 不動産価格指数(住宅)(令和7年5月30日データ)よりFGHが作成したものです。
マンションの価値が上昇を続けている理由は?
なぜマンションの価格が上昇を続けているのでしょうか?
理由としては、次のような要素が挙げられます。
新築マンションの供給戸数減少
マンション価格上昇の原因のひとつが、新築マンションの供給戸数が減っていることです。高まる新築マンションの需要量に対して、供給量が少ない状況が続くことによって市場価格が上がっていると推測されます。
また、新築マンションの供給戸数が減って価格が上がったために、中古市場の需要も増加し、中古マンションの人気が高まっています。
金融緩和政策による低金利
日銀による金融緩和政策が2013年から始まったことによって、ローンの審査も通りやすくなり、新築マンションを購入しやすい環境になりました。上のグラフからも、2013年頃よりマンション価格の上昇が顕著であることがわかります。
しかし、2024年3月にマイナス金利政策が解除されました。その後、政策金利が段階的に利上げされ、現在0.5%上限となっています。
これから住宅ローン金利が高まると考えられますが、マンション価格の大暴落には繋がらないでしょう。
建設費用の高騰
建築資材や人件費などのコストは新築マンションの建設費用を押し上げ、マンション価格の高騰に直結します。
建設費用が高騰している背景には、円安による輸入建材価格の上昇や建築業界の人材不足による人件費の高騰などが挙げられます。急激な円安が進む2025年は、よりいっそう建築費が高騰していく可能性もあります。
土地価格の高騰
地価は毎年1月1日を価格時点として3月に国土交通省から発表される公示地価が基準となっています。
2020年までは首都圏を中心に上昇が続き、コロナ渦では弱含みの地価推移となりましたが、2022年から4年連続して全国平均で上昇していています。
まとめ
今回はマンションの価格が上昇を続けている理由について解説しました。
今後もマンションの価格が高い状況は続くとみられていますが、世界情勢や需要と供給のバランスなどの要因で価格が下がる可能性もあります。
マンションの資産価値は一般的には築年数の経過とともに下がっていくため、売却を考えている方は余裕をもって不動産会社選びを始めましょう。
\ FGHにおまかせ /

宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士 / 住宅ローンアドバイザー
株式会社FGH 代表取締役社長
株式会社アーバンフォース 代表取締役社長
2007年2月フォースグループ創業以来、投資用不動産仲介の第一線でキャリアを積む。
中古ワンルームマンションはもちろん、不動産全般に関する多岐にわたる経験と知識でお客様からの信頼も厚い。
これまで400名以上のお客様の資産形成のお手伝いをしている。
このコラムを書いている人

sakamoto
1985年 愛媛県今治市生まれ 保有資格:不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/管理業務主任者/マンション管理士/賃貸住宅メンテナンス主任者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/簿記2級