サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)をご存じですか?

公開日2022/02/24
更新日2022/12/24

サービス付き高齢者向け住宅イメージ
サービス付き高齢者向け住宅(通称:サ高住)とは、高齢者単身・夫婦世帯が安心して居住できるバリアフリー構造の賃貸住宅のことです。60歳以上の高齢者の方や要介護認定を受けた方などが入居できます。
 
サ高住は国土交通省・厚生労働省が所管する「高齢者の居住安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」の改正によって創設された制度で、2011年10月から登録がスタートしました。
 
今回は将来のお住いの選択肢の一つとして、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)をご紹介します。

サ高住のサービスとは

サ高住におけるサービスとは「安否確認」と「生活相談(支援)」のことを指します。
 
サ高住では介護・看護・医師のいずれかの資格を有するケアの専門家が少なくとも日中建物に常駐し、サービスの提供をすることが義務付けられています。
 
一方、食事の提供や夜間の常駐は任意提供となっており、事業者や物件によって提供されるサービスが異なるようです。
 
事前に情報収集を行い、サービスの内容をしっかりと確認することが大切です。

サ高住のメリット・デメリット

サ高住に住むメリットの一つとしては、スケジュールが決められていないので有料老人ホームに比べて生活の自由度が高く、自宅と同じようにマイペースに過ごせることが挙げられます。
 
また、有料老人ホームは利用権方式となり入居時にまとまった額の一時金を支払う必要がありますが、サ高住は賃貸住宅なので初期費用が有料老人ホームと比べて抑えられるのです。
 
さらに、サ高住はバリアフリー構造の住宅なので、一般的な賃貸住宅と比べて高齢者の方が生活しやすい環境が整っています。
 
デメリットとしては、体調の悪化や要介護度の上昇などの理由で入居継続が困難になった場合、退去を求められるケースがあります。
 
また看護師や医師は常駐していない施設もあり、夜間のサポートは有料老人ホームの方が充実していることが多いと言われています。
 
ご自身の体調の変化に応じて、安全な生活を送ることが困難となった場合には、有料老人ホームやグループホーム、特別養護老人ホームなど介護体制が充実した施設への住み替えを検討してみてください。

まとめ

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の設立には国から補助金が出るといった政府からの支援もあり、今後施設数や利用者が増えることが予想されます。
 
今は健康で元気に暮らせているけれど、今後はバリアフリー住宅で安心して暮らしたいとお考えの方は、お住いの選択肢の一つとしてサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を検討してみるのはいかがでしょうか。

このコラムを書いている人

YI

YI

神奈川県出身 保有資格:宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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