【会長ブログ 第7回】円安(@139円)、インフレ もう他人事ではないですね・・・
2022.7.18
代表取締役会長 渡邊 勢月矢
最近の円安、インフレ皆さん、どうお考えでしょうか?
お決まりの静観って感じでしょうか?(笑)
年始のコラム(実録「トルコリラ仕組債投資」の続編)で今後のインフレリスクについて触れさせて頂きこの半年でまさに日本はその通りに進んでしまっているわけですが、本当に危機意識をしっかり持たれた方が良いと思います。
今回は、なぜ円安なのか?なぜインフレに進んでしまっているのか?今後どうなるのかを私なりの見解をお伝えできればと思います。
まずは、円安ですが、24年ぶりの円安市況で私は社会人になってからここまで円安に進んだのは初めてです。
そもそもどうやって日本円の価値が決まるのか?それは日本円を欲しい人と欲しくない人のバランスで決まるわけです。
当然米国経済の動向と日本経済の動向が最も影響されるのですが、両国は世界的に先進国の中心になり取引量の多い主要通貨なので最近のロシアによるウクライナ侵攻などの世界情勢も為替に影響されます。
今回の円安は、日米の金利格差が最大の要因とされていますので、両国の中央銀行の政策の違いがまさに為替に反映されていると言えます。
ただ、本質的に今後経済の伸びしろがあり、勢いのある国であれば金利差があったとしてもここまで円安にはならないと考えます。
残念ながら日本は、国債をバシバシ発行して借金をしているので財務状況も良くない、またITをはじめとするテクノロジーの後退、国内資源が乏しく輸入依存が高い、生産労働人口の減少、若者の活力不足、高齢化社会などなど、数えきれない負の連鎖があります。
しかし、「日本」、「JAPAN」というブランドは世界的に見ても未だ健在だと私は感じています。
これは正確できめ細かな建築技術をはじめとし海外にはない日本独自のホスピタリティあるサービスが日本には存在し長期的に衰退基調ですが「made in Japan」のブランドはまだまだ強みとして活かせると思います。
この状況での戦略は、日本ブランドを世界に発信し、外貨を獲得する!これしかない!
こんなことを言うとお叱りを受けるかもしれませんが、日本人が購買意欲がないので仕方ありません。これが私の見解です。
インフレについては、現状は、物価コストの上昇により価格が上昇している程度のものでまだまだインフレといわれるものではないと思います。
日本で売られているモノは、はっきり言ってすべて安いです。
すでに円安の影響で海外からの需要は不動産をはじめ、様々なモノに引き合いがあり今後もっと買われていくと思います。
そうなると、このままの安さではなくもっと値段も上がり、さらなる円安が進み、モノの価値がそのままで値段だけが上がるまさにインフレ局面に突入していくと思います。
では、どうすれば良いのでしょうか?
将来の事なので答えはありませんが、対策はいくらでもあります。
日本円だけで資産を構築するのは危険ですね。
最低限、不動産には変えたほうが良いかもしれません。
世界最強通貨の米ドルを何かの形で保有し資産を分散する。アリだと思います。
もし、数年後1ドル200円だと知っていたら、今、どうしますか?
不安を煽るような内容になってしまいましたが、常に先を見据えて今できることをしっかりやっていく事が最も大切なリスク回避だと思います。
このコラムを書いている人
渡邊 勢月矢
株式会社FGH代表取締役会長 CPM ® (米国不動産経営管理士)徳島県生まれ、広島県育ち。 大学卒業後、中小企業の営業支援を行う会社に就職。「個人投資家の目線に立った不動産売買仲介事業をしたい」との想いを抱き2007年2月、株式会社アーバンフォースを設立。その後、賃貸・売買部門を独立させ、株式会社FGHを設立・ホールディングス化。年間1000件以上の仲介案件を手掛け、通算10000件以上の適正な流動化を実現し、不動産所有者、購入希望者双方のニーズを満たすサービスを提供し続けている。 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
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