【実録!テキサス不動産投資失敗/Tさん編】⑥

公開日2020/10/19
更新日2024/01/11

2020.10.19
代表取締役会長 渡邊 勢月矢

授業をするブロンドの女性

ノンバンクで50%のローンを組んでユニット購入

私のテキサス不動産売却のトラブルを綴ったコラム「アメリカ不動産投資、売却は気をつけろ!」に多くのレスポンスをいただいております。
 
そんななか、東京都在住のサラリーマンTさんからも失敗体験の情報をお寄せいただきました。当コラムでは【実録!テキサス不動産投資失敗/Tさん編】として、Tさんの体験談をご紹介いたします。
 
ご購入された物件は、下記の内容になります。
 
物件価格:99,800ドル
想定賃料:840ドル/月額
管理費:462ドル/月額
固定資産税:727ドル/年額
想定NOI:3,809ドル/年額
 
想定NOI利回り:3.81% ※空室損は考慮していません。
 
私は現金でのアメリカ不動産投資でしたが、Tさんは融資を使って物件購入をされています。
 
日本の不動産購入で使うローンとは少し違った仕組みのようで、興味深くお話をお聞きしました。
 
【第1回】 テキサス不動産の被害者Tさんからのメール
【第2回】 アメリカ不動産に興味を持ったワケ
【第3回】 初めてのテキサス不動産投資セミナー
【第4回】 テキサス州のコンドミニアム購入を決意
【第5回】 実勢価格を調査。相場より高くない、むしろ良心的な価格
 

以下Tさん談
 
こうして、私はTコンドミニアムの9万9800ドルのユニットを購入することになりました。
 
支払いの半分は現金で、半分はローンです。日本のノンバンクから期間7年、金利4.3%という条件です。
 
で、7年後にはもう1回リファイナンスといって新たにローンを組みなおすという話でした。
 
そのときに、「アメリカの不動産の買い方として、ローンの使い方はこうです」と説明を受けました。
 
さらに言えば、7年間は金利だけを支払います。
 
そうすると、何年持っても元金は減らないのですが、所有していくうちに物件価格は値上がりしていく……という想定ですから、元金が減らなくても、そこまでのリスクを感じませんでした。
 
R社のテキサス不動産投資のセミナーを受けて、購入を決意してからも、セミナーには何回も足を運び、さまざまな説明を受けて、自分のなかでしっかりと納得をして購入をしました。
 
まわりを見渡すと、医師や公務員、すでに不動産をたくさん所有されている方など、いわゆる高属性と言われる人、お金持ちそうな人が多かったです。
 
やはり節税対策というところで、そのような方々が興味を持たれるのだと思います。
 
一度、R社主催の会食にも参加したのですが、その際にノンバンクの担当者から直接お話を伺う機会もありました。
 
安心できましたし、私はすっかりアメリカ不動産を購入する際のローンはこういうものだと信用していましたが、これには後日談があります。
 
購入手続きの一つとして、ノンバンクの担当者さんと公証役場にいくのですが、待っている間の雑談で、私が「アメリカ不動産を初めて買うので緊張します、公証役場なんて来ることもないし」と話すと、この担当者も「私も初めてなので緊張します」というのです。
 
そこまでお若い方ではないですが、もしかして新人なのかとおたずねしたら、「会社として初めて」というのです。
 
そんなに昔からやっていたわけでもなく実績もなかったようです。これには、少し驚きました。

 

【実録!テキサス不動産投資失敗/Tさん編】
【第1回】 テキサス不動産の被害者Tさんからのメール
【第2回】 アメリカ不動産に興味を持ったワケ
【第3回】 初めてのテキサス不動産投資セミナー
【第4回】 テキサス州のコンドミニアム購入を決意
【第5回】 実勢価格を調査。相場より高くない、むしろ良心的な価格
【第6回】 ノンバンクで50%のローンを組んでユニット購入
【第7回】現地視察ツアーに参加、テキサス州のコンドミニアムを見学
【第8回】2019年夏、幹部による2億円の横領!?
【第9回】2019年いよいよR社の破綻へ……
【第10回】2020年春、いよいよR社が破綻!
【第11回】ダラス市からの是正勧告、放っておくと罰金
【第12回】知らないうちに入居者が住んでいた
【第13回】高額の会費がかかるオーナー会
【第14回】(最終話)しっかり物件を選んでも失敗はある

このコラムを書いている人

渡邊 勢月矢

渡邊 勢月矢

株式会社FGH代表取締役会長 CPM ® (米国不動産経営管理士)徳島県生まれ、広島県育ち。 大学卒業後、中小企業の営業支援を行う会社に就職。「個人投資家の目線に立った不動産売買仲介事業をしたい」との想いを抱き2007年2月、株式会社アーバンフォースを設立。その後、賃貸・売買部門を独立させ、株式会社FGHを設立・ホールディングス化。年間1000件以上の仲介案件を手掛け、通算8000件以上の適正な流動化を実現し、不動産所有者、購入希望者双方のニーズを満たすサービスを提供し続けている。 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士

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