【実録!テキサス不動産投資失敗/Tさん編】②

公開日2020/08/17
更新日2024/01/11

 

2020.8.17
代表取締役会長 渡邊 勢月矢

TORRANCE

アメリカ不動産に興味を持ったワケ

皆さん、はじめまして。Tと申します。
 
ごく普通のサラリーマンですが、以前から不動産投資に興味があり、中古の区分マンションをいくつか所有しています。
 
よく新築ワンルームマンションでの失敗話を聞きますが、私の場合、かつて不動産会社に勤めていた経験もあり、新築ワンルームを購入したら利益が出にくいことを知っており、中古で40平米前後の広さがあるような物件を選んでいます。
 
また、今の民泊新法ができる前、まだ民泊のルールが法律で決められる以前に、民泊の運営をしたこともあります。
 
サラリーマンの傍ら自主運営をしていたこともあり、かなり利益を残すことができました。
 
さて、そんな私がアメリカ不動産投資に興味を持ったきっかけは、2017年のアメリカ出張です。
 
私にとってアメリカ出張は久しぶりで、とても刺激を受けました。
 
主にロサンゼルスに滞在したのですが、仕事の関係でトーランスという街に立ち寄ったのです。
 
トーランスはロサンゼルスのダウンタウンから南へ約12kmいったところにあり、現地在住の日本人や日系人が多く、ダイソーや日系スーパーもあります。
 
このトーランスで驚いたのが、北米トヨタの社屋です。
 
すごい立派な建物ですが、人の気配が全然ないのです。
 
最初はトヨタというのがわからなくて「これは何の建物ですか?」と聞いたところ、「北米トヨタ本社だった建物です。
 
今はテキサス州のプレイノという街に移転しましたよ」とのことでした。
 
カルフォルニアには仕事で数回は来たことがありましたが、テキサスなんてまったく知らない場所です。
 
「ロスにあるのにわざわざテキサスに行くんだ!」と驚きました。
 
調べてみるとトヨタで4000人の雇用があったようで、それが丸ごとテキサスに移転したわけですから、「これは大打撃だろうな」と思いました。
 
ところが、街を歩くとさびれたところはなく、建築中の家もたくさん見かけました。
 
いわゆるビルディングじゃなくて、一般のマイホーム向けの木造戸建てです。
 
アメリカといえば、中古住宅が流通していて、新築はそんなに建てないというイメージが強かったのですが、新築の現場をたくさん見ました。
 
4000人の雇用がなくなっても、これだけ新築建てるっていうことは、「アメリカの経済はやはり強いな」と感心しました。
 
このトーランスの印象が強くて、帰国してからアメリカ不動産を調べるようになりました。
 
そのうち「Zillow」という、日本でいうと「SUUMO」のような不動産ポータルサイトをチェックするようになりました。
 
「Zillow」では不動産の売買情報が多数掲載されており、過去の売買記録はもちろん、価格推移など不動産情報を網羅しています。

 

【実録!テキサス不動産投資失敗/Tさん編】
【第1回】 テキサス不動産の被害者Tさんからのメール
【第2回】 アメリカ不動産に興味を持ったワケ
【第3回】 初めてのテキサス不動産投資セミナー
【第4回】 テキサス州のコンドミニアム購入を決意
【第5回】 実勢価格を調査。相場より高くない、むしろ良心的な価格
【第6回】 ノンバンクで50%のローンを組んでユニット購入
【第7回】現地視察ツアーに参加、テキサス州のコンドミニアムを見学
【第8回】2019年夏、幹部による2億円の横領!?
【第9回】2019年いよいよR社の破綻へ……
【第10回】2020年春、いよいよR社が破綻!
【第11回】ダラス市からの是正勧告、放っておくと罰金
【第12回】知らないうちに入居者が住んでいた
【第13回】高額の会費がかかるオーナー会
【第14回】(最終話)しっかり物件を選んでも失敗はある

このコラムを書いている人

渡邊 勢月矢

渡邊 勢月矢

株式会社FGH代表取締役会長 CPM ® (米国不動産経営管理士)徳島県生まれ、広島県育ち。 大学卒業後、中小企業の営業支援を行う会社に就職。「個人投資家の目線に立った不動産売買仲介事業をしたい」との想いを抱き2007年2月、株式会社アーバンフォースを設立。その後、賃貸・売買部門を独立させ、株式会社FGHを設立・ホールディングス化。年間1000件以上の仲介案件を手掛け、通算8000件以上の適正な流動化を実現し、不動産所有者、購入希望者双方のニーズを満たすサービスを提供し続けている。 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士

関連する記事